スウェーデンの消費者が個人データの共有に前向きな理由とは?さらに、2023年に向けてのインサイトを紹介

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スウェーデンの保険市場は確立されており、新型コロナウイルス感染症が流行する中、比較的高い対応力を世界に示しました。世界中で混乱が生じる中、ReMarkの第9回世界消費者調査(GCS)では、保険会社にとって自国の市場で消費者に前向きな影響力を与えるために役立つ、スウェーデンに関するいくつかの興味深いインサイトが明らかになりました。

EU諸国の中でとりわけスウェーデンは個人データを共有することに前向きである

過去2年間のパンデミックは、私たちの日常的な活動や、やり取りのオンライン化を促し、ますます多くの個人データがデジタル上で共有されるようになったのは当然のことです。これがより規制され、一般的になるにつれ、スウェーデン人の65%が、保険会社から病気のリスクを知ることができれば、早期の予防措置につながるとして、自分のデータを共有することに前向きであるということは貴重な情報です。

  • 65% のスウェーデン人が保険会社から病気のリスクを知るために個人データを共有することに前向きである

ウェアラブルデータ、メンタルヘルス履歴、雇用情報など、他の種類のデータについても、スウェーデン人はフランス人やドイツ人よりもはるかに共有に前向きですが、アイルランド人、イタリア人、スペイン人よりは少し劣るようです。全体として、今回の調査結果は、健康リスク予測のための情報交換に対する意欲を示しており、健康やライフスタイルを改善するためのテクノロジーに対するスウェーデン人の意欲を補完するものとなっています。

サイバーセキュリティを確立する必要あり

スウェーデンでは、個人データ、デジタル資産、デジタル・アイデンティティを保護するための保険に加入する人は37.6%にすぎず、41.5%はこのテーマについて何も考えていないことが分かっています。

  • わずか37.6% のスウェーデン人が、個人データを保護する保険に加入する意向を示している

家族や友人がメンタルヘルスに与える影響

パンデミック以降、ウェルネスとメンタルヘルスがこれまで以上に注目されています。ストレスの主な要因について調べたところ、調査対象となった世界中のすべての市場で、「金銭的な問題」がトップとなりました。スウェーデンでは、「金銭的な問題」に次いで、「家族や人間関係の問題」がストレスの要因となっています(興味深いことに、世界平均ではストレス要因として最も低いものとなっています)。しかし、ここで注目すべきは、個人が保険加入を検討する際に最初にコンタクトを取るのが友人や家族であるということです。保険会社にとって、スウェーデン市場における家族的な社会的側面が、保険加入を控えた人々にとって特にストレスになりうる可能性を知ることは有益なことかもしれません。

組込型保険の認知度向上のチャンス

組込型保険の場合、ほとんどのスウェーデン人(83.3%)が、保険を商品やサービスの購入とセットで加入することができるという概念を認識しています。しかし、38.2%が「高すぎる」と感じ、39.6%が「不要」と回答し、加入しないということに至っています。後者の数字は不思議なことに世界平均より高いので、スウェーデンの保険会社は現在市場に出ている組込型保険の種類を考え直す方がいいかもしれません。

スウェーデン人はテレマティクス導入に前向き(特典があれば)

スウェーデンの回答者の約半数(45.6%)が、自分は優良ドライバーであると評価しており、運転行動に応じた自動車保険料のカスタマイズ(45.4%)や、無料のロードサービスや盗難警告などの自動車関連サービス(47.2%)などのメリットを求めて、車にテレマティクスサービスを導入することを希望している人が相当数いることがわかりました。この数字は、調査対象となった他のヨーロッパ市場に近いもので、責任ある運転行動に対して保険会社から報酬を得るという概念について、この地域で同じように考えられていることを示しています。

スウェーデンは、22の保険市場の中に選ばれ、今回の調査対象市場となりました。508人の消費者から回答を得て、スウェーデンの消費者のカスタマージャーニー、生命保険・医療保険、損害保険に関する最新のインサイトを収集することに努めました。スウェーデンに関するより詳細なインサイトを得るには、GCSページからレポートをダウンロード、もしくは、ダッシュボードにアクセスして全データをご覧ください。