市民の行動変容により、睡眠の質は改善したか

Japanese Senior Walking medium

2022年11月から2023年1月末まで、新潟県長岡市で60歳以上の市民向けに実施されたフィールド実証が終了しました。リマークの分析チームによる分析も完了したので、その報告をいたします。

毎日適度に歩くことで睡眠の質が改善

以下のグラフのように、歩数に対する睡眠指標との相関関係を見ると、高いほど良いとされる指標に関しては正の相関があり、低いほど良いとされる指標は負の相関があると示され、歩数は睡眠の「長さ」ではなく、むしろ「質」に関連しているのがわかります。

歩数が一定しており、変動が少ないほど睡眠スコアが良い傾向にある。

長岡市のフィールド実証で得た知見

より詳しく見ていくと、平均歩数が多ければ多いほど、睡眠スコアも徐々に高くなっていることがわかります。しかし、歩数を多く歩けばいいということではなく、歩数分布がばらついている参加者は、睡眠スコアにもばらつきがありました。歩数が一定しており、変動が少ないほど睡眠スコアが良い傾向にあると考えられます。

運動すると眠りにつくのが早くなるか

今回のフィールド実証で明らかになったのは、平均歩数が高いと睡眠潜時(眠りにつくまでの時間)が短くなるという傾向です。同じく、平均歩数が高いと離床回数も減ったことがわかりました。適度な運動をすることで、睡眠の質に好影響をもたらすことは実証されました。

今回の実証実験で得た知見

  • 睡眠の質は、日々の歩数の増加と相関関係にある(改善に繋がる)
  • 逆に睡眠時間は、日々の歩数に大きく影響を受けない
  • 睡眠潜時や離床回数が増えてくる高齢者にとって、日々歩くことを習慣化することは有効である

長岡での睡眠改善に関するフィールド実証の概要

リマークジャパンが主導で、高齢者の運動不足および睡眠障害の改善を目的に行われたフィールド実証は、長岡市に採択されたものです。検証方法は、リマークのデジタルソリューション、健康アプリ「Good Life」を用いて毎日の歩数を計測し、 NTTパラヴィータ社*の協力のもとIoTを搭載したベッドシートで睡眠に関するデータを計測しました。
*NTT PARAVITAは、ソーシャルICTのパイオニアであるNTT西日本と医療・介護用ベッド日本シェアトップのパラマウントベッドの合弁会社で、この2社のテクノロジーを掛け合わせ、「睡眠」を軸としたヘルスケアサービスを多角的に展開しています。

今後もリマークジャパンは、全国の自治体と協力しながら、デジタルソリューションを提供し、国民の健康促進、そして長寿社会に貢献していきます。

弊社のヘルス&ウェルネスホワイトペーパー「健康の5本柱」では、健康における睡眠の重要性や簡単にできるアクションを紹介しています。

Whitepaper 5 Pillarsof Health Whitepaper

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