メンタルヘルスへの 影響力に注目

Mentalhealth 2 min

パンデミックを経験したことは、メンタルヘルスに影響を与えました。世界保健機関(WHO)の2020年度の「世界の疾病負荷研究」では、重度のうつ病患者数は27.6%増加し、不安障害は25.6%増加すると予測しています。[1]

  • 65.8% のあらゆる回答者が、依然 としてメンタルヘルスには 偏見があると感じている

パンデミックのメンタルヘルスへの影響はまだ完全には理解されていないものの、当社の調査では通常の生活に戻る中、ストレスレベルは、2021年に43.0%と急上昇した後、ReMarkでの測定開始以来、最低レベルにまで低下し始めていることが示されています。今年、回答者の34%が度々、または常にストレスを感じていると回答しています。

Figure 1 – ストレスレベル(世代別) – 頻繁または常にストレスを感じている人の割合 / Q: 一般的に、どの程度のストレスを感じていますか?

前年示された通り、報告されたストレスレベルは年齢に対して反比例しています(図表1)。常にまたは頻繁にストレスを感じているZ世代の回答者は、サイレント世代の5倍となっています。

Figure 2 – ストレスレベルの内訳(運動頻度別)/ Q: どのくらいの頻度で20分以上の運動をしていますか?一般的に、どの程度のストレスを感じていますか?

図表2に示す通り、運動はストレスにプラスの効果があります。滅多に運動しない人は、頻繁または常にストレスを感じると回答する可能性がより高くなっています。

原因と結果

調査参加者に、ストレスにつながる可能性のある問題について尋ねました。通常はストレスを感じていない人には、ある程度想像で回答してもらいました。その結果、世代間で興味深い違いが見られました。全体的に、可能性の最も高い2つの原因は経済的な問題と健康でした。ただし、当然ながら両極の世代では全く異なる回答が得られました。Z世代では経済がストレスの原因となる可能性が高く、健康は心配ではありません。サイレント世代ではこの逆の結果で、自分の死をより敏感に自覚し、多くの場合、仕事のプレッシャーからは解放されています(図表3)。

Breakdown of stress levels per frequency of exercise

Figure 3 – ストレスの最大原因(世代別)/ Q: あなたにとってストレスの原因となるものに順位を付けてください。

メンタルヘルスへの影響

今年の調査では、通常の活動を妨げる精神的苦痛を一定期間経験した回答者の割合は、非常にわずかながら減少し、2021年の45.6%から、今年は43.2%に減少しました。回答者には、このような体験をしたことが一度でもあるかどうかを質問したため、これはこの年の精神的苦痛を正しく示したものではありません。それでも、数値が比較的安定していることは良い兆候です。

同様に、医療従事者からうつ病、パニック障害または不安障害などの精神疾患の診断を受けたことがある人は多少減少しています。今年は回答者の27.6%が診断を受けたと回答し、昨年の28.3%から減少しています。

Diagnosed mental health conditions per generation

Figure 4 – 精神疾患の診断(世代別)/ Q: 医療従事者から、うつ病、パニック障害または不安障害などの精神疾患の診断を受けたことがありますか?

世代別の調査結果を見ると、精神疾患の診断を受けた回答者の割合は年齢と共に減少しています(図表4)。この違いは、よく見るとさらに顕著なようです。質問では、精神疾患の診断を受けたことが一度でもあるかどうかを尋ねているため、比較的短い人生の中、Z世代の38.5%がこの診断を受けたと回答しているのに対し、サ イレント世代ではわずかに12.5%です。

身体の健康とメンタルヘルスの関係

長年にわたり、身体と精神の健康には関係があることが疑われてきました。調査では回答者の病歴に関する情報は収集しませんが、健康に代わる測定としてボディマス指数を使用していくつかの興味深い結果が示されています(図表5)。

Breakdown of self-perception & diagnosed mental health episodes according to BMI

Figure 5 – メンタルヘルス発症の自己認識と診断の内訳(BMI別)

痩せすぎと肥満は、精神的苦痛を経験する可能性または精神疾患の診断を受けたことのある可能性を大幅に高くすることが示されています。原因と結果の違いはわかりませんが、これらの間に関係があるのは明らかです。

サポートサービス

精神的苦痛を経験したことのある回答者に、役に立ったと思うサポートと介入について尋ねました。友人や家族と話すことが最初の支援である可能性が高く、43.1%が役立ったと回答しています。運動の効果もさらに明らかになっています (図表6を参照)。

Mental health support channels by generation

Figure 6 – メンタルヘルスのサポート手段(世代別) / Q: 次のうち、その時期に役に立ったものはどれですか?

認知行動療法やカウンセリングなどの専門家によるサポートはそれほど認識されていません。この結果には、必ずしもこのようなサービスの効果は反映されていません。それはおそらく、多くの症状が専門家によって診断されていないことが理由です。

消費者が求めるサポートのタイプは年齢によって異なります。Z世代とミレニアル世代では、メンタルヘルスアプリや瞑想など、テクノロジーベースのサポートを利用する傾向が高齢世代より高くなっています(図表6)


References

  1. World Health Organisation. 2022. Mental Health and COVID-19: Early evidence of the pandemic’s impact: Scientific brief, 2 March 2022. [online] Available at: <; [Accessed 3 August 2022].