モバイルアプリが命を救うのに役立つとしたら

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福山市はInsurTechグローバル企業であるReMarkと協力して、実証実験を開始しました。ReMarkはスマートウォッチなどのウェアラブルデバイスが病気の初期症状を検出する能力を検証することです。

新型コロナウイルス感染症は、感染した個人とその濃厚接触者を隔離することからわかるように、ウイルスの早期検出がパンデミックと戦うための重要な要素であることを示しました。しかし、空咳、倦怠感、発熱などの明らかな症状を示す前に人々に感染する可能性があるため、これは困難なこととされていました。公衆衛生当局は、都市封鎖、検査体制、衛生管理およびソーシャルディスタンスなどを通じて費用のかかる対策を講じてきましたが、今後はウェアラブルデバイスからのデータを利用し、個人が症状を示す前にウイルス感染の兆候を検出することが当たり前になるかもしれません。

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ウェアラブルデータを使用して病気を早期に検出

ReMarkの最新の世界消費者調査(GCS)によると、世界の消費者の3分の1がスマートウォッチを所有しています。チーフアクチュアリーおよびデータサイエンティストのMandy Luo氏は、「ウェアラブルデバイスの人気と研究の飛躍的進歩に支えられて、ウェアラブルデバイスが感染の初期症状を検出できるかどうかを検証したかったのです。個人データを非公開に保ちながらも、ウェアラブルを活用したデータは私たちが思っている以上に役立ちます。モデル化されたシナリオは、最大3日前に症状を検出することで、1か月以内にR0を最大77%削減できることを示しています。」と述べています。福山市の支援を受けて行われた実証実験に対応して、ウェアラブルデバイスから定期的な活動データをモニターして健康状態を評価し、病気の兆候を検出するアルゴリズムを開発しました。

  • まず、アプリは安静時心拍数や睡眠パターンなどのウェアラブルデータを使用して、個人の健康状態を個別に評価します。
  • 4週間の測定期間の後、アルゴリズムは標準値と比較し何かしらの体調の変化を示している可能性のある変動を検出します。

DXで福山市をサポート

このプロジェクトは、日本初のデジタル庁創設という、菅首相の日本のデジタル変革に対する野心的な政策に先駆けて行われました。 「ReMarkは福山市と協力することで政府によるサービスの変革に貢献できることを誇りに思います」とReMark Japan代表であるGang Peiは述べています。この官民の実証実験を通じて、ReMarkは健康増進アプリであるGood Lifeに初めて疾病の早期検出アルゴリズムを導入しました。

福山市はReMarkとのパートナーシップによって、革新的な公衆衛生サービスの提供や新型コロナウイルスの感染拡大防止に貢献することが可能となり、スマートシティへの発展への一歩を踏み出しています。このアプリは18歳以上の福山市民の方が利用でき、日々の運動などによる健康管理や心拍数などで体調管理を行うことで市民に多くの利益をもたらす革新的な取り組みとなるでしょう。

ReMarkのCEOであるNa Jiaは、次のように述べています。「新型コロナウイルス感染症は情報化時代におけるはじめてのパンデミックです。機械学習とウェアラブルは、健康の未来を再定義するのに役立つでしょう。ユーザーが自身の健康についてより多くの知識を持つようになることで、健康管理への新しい積極的なアプローチを提供します。」

ReMarkのGood Life アプリはiOS、Android版それぞれ無料ダウンロードが可能です。
(2022年3月31日をもちまして、実証実験が終了いたしました。2022年4月1日以降アプリのダウンロードはできません。予めご了承ください。)

アプリ起動時の画面では福山市の象徴である福山城を描かれています。

Good Life x 福山市

Good Life はReMarkの健康増進アプリです。完全なホワイトラベルのアプリであり今回の福山市のカラーにカスタマイズされています

ホーム画面

ひと目で1日の健康ステータスやアドバイスを確認することができます。

歩数をカウントできるスマートフォンがあれば利用可能です。

活動データ

スマートウォッチをご利用であれば5つの活動データに関してより詳細な情報を手軽に得ることができます。

  1. 歩数
  2. アクティブ消費カロリー
  3. BMI
  4. 安静時心拍数
  5. 睡眠時間


病気の早期発見アルゴリズムはどのように機能するか

ユーザーがGood Lifeアプリをダウンロードすると、その活動データの管理、友達機能や特典機能をすぐに利用できます。病気の早期発見機能の利用には、アルゴリズムの精度を確実にするために特定の期間にわたっていくつかのデータを集約する必要があります。

  1. 機械学習:Good Lifeアプリは、個人の標準的な睡眠パターンと安静時心拍数を計算します。
  2. 異常値の観察アルゴリズムが調整されると、人工知能を活用しアルゴリズムは個々の標準的な健康指標からの変動を検出します。
  3. 毎日のスコアリングと通知:変動は毎日記録され、異常値の検出があった場合、ユーザーは自身の健康状態を注意するように、また気分が悪い場合は医師の診察を受けるように勧められる通知を受け取ります。